こうちジョイタイムス2000年6月号

聖書の救い


 『偽預言者に警戒せよ。・・・すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。良い木が悪い実をならせることはないし、悪い木が良い実をならせることはできない』 (聖書)


 ダイヤモンドとガラスと言えば、本物と偽物のよい例えです。似て非なるもので、外見は似ているようで全く内容が違い、価値が違います。一見正しいようでいて、実は根本から間違っているものもあります。最近、偽宗教、偽ブランドがはびこり、「真実ではなく、偽りがこの地に強くなった」ように感じます。

民主主義と言うが!

 ちょっと気になること、民主主義は、多数決だと言うのは本当でしょうか? 民主主義の特徴は、主権は在民にあり、基本的人権、自由権、平等権があり、その権利を守る方法として多数決原理があり、法治主義がその性質と言われます。
 ところが、国会の多数決が国民の意見を分断し、その多数決が民主主義と言われ、当然の事とされています。

 頂点に立つ少数の者たちの圧制から、民衆の立場の擁護が多数決の原理の本来の姿と思うのですが、同時に、少数の弱者の民衆の意見を尊重する考えが民主主義だと思います。
 国会の多数決の使い方を誤ると、国民の思いもよらない、偽りが支配することだってあるのではないでしょうか。

間違った解決法、「神の国」

 総理大臣の「天皇が中心の神の国」発言には、神道の立場以外ではほとんどの人が反対していて、その考えに意見を付け加える必要はないものです。ただ、その中に見のがせない根本的な問題があるように思うのです。
 果たして、「天皇を中心とした神の国」で若者の心が救われるのでしょうか?

・真の心の荒廃の原因は?
 道徳の教えで、本当に人の心に誠実さを取り戻し、若い人に人を敬う心が出てくるのでしょうか?
 若者の心の荒廃は、現実を見て、大人の姿を見て、希望を見いだせないからではないですか。お金社会がもたらした大人の心の荒廃が親子を離し、粗悪な情報が子供達から真の愛や夢を取り去っています。

・安易な国家宗教が心が救う?
 もう一度天皇を担ぎ上げ、儒教的に若者を教育すれば、社会はよくなるでしょうか? それは現在、問題化しているカルト宗教と同じ考え方ではないでしょうか?身勝手に情報を限定し、洗脳教育をすることと同じです。政教分離は真実な信仰と心の成長に必要です。安易な宗教教育は、多方面で自由を奪い、さらに社会を悪化させるでしょう。

ダイヤモンド

 人の心が荒廃するのは、全てが偽物、偽りのように目に映るからです。人の歴史を見て、科学、文化は進歩しましたが、人の心
の幸福に関しては複雑で、進歩どころか、混迷してきています。どのような解決法があるのでしょう。

『天国は、畑に隠してある宝のようなものである。人がそれを見つけると隠しておき、喜びのあまり、行って持ち物をみな売り払い、そしてその畑を買うのである』 (聖書)

 聖書によると、人は自分で真理を見つけ出さなければならないと教えます。他からの押し付けではなく、本物の真理を見つけだすのです。つまり、人が救われる唯一の方法は、その人と神様との関係において、その人が信じて救われるのです。
 その結果とし家庭が祝福され、国が安定します。決して、安直に解決する問題ではないはずです。

聖書の救い

 人類の歴史の中で、多くの人を救い、もっとも神様の存在を明らかにした事実は何でしょうか?私たちは聖書だと信じています。
 ダイヤモンド、それは大昔から変わらない輝きを持っています。大昔から、知られ、用いられ、大切にされた聖書信仰こそが、私たちを真理に導くものです。
 人を愛し、人を救うために命までも捨てられた、罪を犯さなかったキリストこそ、私たちが信じるべき方です。

『十字架にかかって、わたしたちの罪をご自分の身に負われた。その傷によって、あなたがたは、いやされたのである』 (聖書)

『御子(イエス・キリスト)を信じるものがひとりも滅びないで永遠の命を得るためである 』 (聖書)