こうちジョイタイムス2001年12月号 No31

ちいさな
クリスマス

 たのしい気分にさせてくれるクリスマスシーズン。いたる所でクリスマスツリーが飾られ、街にはクリスマスソングが流れています。 メリークリスマス!  でも、わたしたちの救主イエス・キリストの誕生を知らないで祝うクリスマスは・・? クリスマスは聖なる日、罪から離れ、心を静める時とされたらいかがでしょうか!
およそ2000年前のこと
 ユダヤのエルサレムの近くベツレヘムに、かわいい男の子が生まれました。馬小屋の飼葉桶の中に、赤ん坊が寝かされています。この方が、旧約聖書によって場所と家系と時を預言され、お生まれになった救主イエス・キリストでした。彼は神であられ、万物の創造者でしたが、人となられた方でした。 (聖書:ヨハネ福音書1章)  旧約聖書に次のように預言されています。

「ひとりのみどりご(赤ん坊)がわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。・・・その名は、『 霊妙なる議士(英訳:  ワンダフルカウンセラー)、大能の神、とこしえの父、平和の君』ととなえられる  」 (聖書:イザヤ書9章)

小さなクリスマス

 このイエス・キリストの降誕をお祝いしたのは、少数の人たちでした。
・野宿していた羊飼たち
・遠く東方からきた博士たち(異邦人)
 共に、ユダヤでは軽んじられていた人たちでした。しかし、日常で味わうことのできない真実の喜びがそこにありました。

 羊飼たちは
「羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った」 (聖書:ルカ福音書2章)
 また、博士たちは、
「彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬などの贈り物をささげた」 (聖書:マタイ福音書2章)

わたしたちの救主
 どうして救主が必要なのでしょうか? それは私たちが闇の中から救われて、光の中に生きるためです。

「やみの中を歩く者は、自分がどこへ行くのかわかっていない。光のある間に、光の子となるために、光を信じなさい」 (聖書:ヨハネ福音書12章)
 闇は先が見えない状態、罪の中を生き、真の希望を持たない姿です。聖書が言う闇の中とは以下を指します。
・心を照らす光なる神を知らない。
・神が下さる永遠の命を知らない。
・救ってくださる神の愛を知らない。
 罪は私たちの霊的な目をふさぎ、神様の真の祝福を見えないようにしています。貧しい国は経済的繁栄を求め、幸せは富にあると考えます。富んだ国は、幸せをもっと先に、更に遠くに感じます。私たちは真の神に対する不信仰、自己中心な心、罪と言われるものが幸せの光を遮っていることに気付かなければなりません。
 真の幸福を求めてイエス・キリストの元に行くことが聖書の教です。そこには、明らかにされた生き方があります。
「光にさらされる時、すべてのものは、明らかになる。明らかにされたものは皆、光となるのである」(聖書:エペソ書5章)

 クリスマス、町の中にも家々にも、電飾の光が満ちます。しかし、それがイエス・キリストご自身の光であったならと願います。東方の博士たちは、遠い国から星の光に導かれてベツレヘムに来ました。今宵の星が、救主を見る小さなクリスマスに皆様を招いてくださるように。

忘れられないクリスマスのプレゼント(20世紀はじめの実話)

 アメリカの田舎町にある小さなバプテスト教会の牧師家族がありました。
家族の名前はモリスと言います。牧師の給料は百ドル、今より物価は相当に低かったのですが、それでも4人家族のやりくりは大変でした。彼らの生計はいつも赤字で、毎年クリスマスに、父の兄ロバートがクリスマスプレゼントとして五百ドル小切手を送ってくれ助けられていました。

 その年のクリスマスも、いつものようにみんな心待ちにしていました。家族はロバートおじさんからの今着いたばかりの手紙を囲んでいました。父親が封を切って、読んでいるのですが、いつもと様子が違います。『弟よ。クリスマスに小切手だけ郵送するのは何とも冷たいやり方のように思える。そこで今年はプレゼントを贈ることにした。みんなが気に入ってくれるようにと、祈っている。ロバート』と言う文面。みんなはがっかりしました。両親は当惑しました。母は泣きました。

 ついに、手紙にあったおじさんからのプレゼントが届きました。家族は、クリスマスまでプレゼントを置いて、中身について話し合いました。お金の期待は裏切られたわけですが、みんなわくわくしてクリスマスを迎えました。

 ところが、そのふくれあがった期待は、ひもを解いた瞬間に、打ち砕かれました。すべては高価な物でしたが、彼ら一人一人が欲しいものとは余りにかけ離れていました。
 父はバプテスマ用の靴を欲しかったのですが、レジャージャケットでした。彼はレジャーなるものとは無縁な人でした。
 母はミシンに電動モーターを付けたかったのですが、高価なワニ革のハンドバックでした。それは彼女に不釣り合いに見えました。
 ミルドレッドはおてんばで、ズボンがほしくてしかたがありませんでしたが、貰ったのはかわいらしい人形でした。
 ロッドは五年生の遊び盛りのビー玉チャンピオン、それが望遠鏡をもらったのです。

 彼らは散らかった色とりどりの包装紙の中で、ぼうぜんとして口をきくことが出来ませんでした。父親は立ち上がり、静かに話しました。
「みんなは、ロバートおじさんは私たちの事を何も分っていないと思っているかもしれない。だが、そうだろうか。父さんはむしろ、分っていないのは私たちじゃないかと思うんだ。ロバートおじさんはひとり者で、でも、私たちの事をよく考えて、今年は買い物に行ってくれたんだ。そして、もし自分がお父さんのような中年牧師、母さんのようだったら、子供達だったら何が欲しいかな?と一生懸命考えてくれたんだと思う。これらは、おじさんの心からのプレゼントだよ。
 お父さんは、この立派なジャケットをもらって、神様は忙しい中でも、少し自由な時間をとるように教えてくれているように思う。
 ミルドレッドの人形は、木登り時代が終ると嬉しくなるのではないかな。
 ロッドは、きっとじきに空の星を見たくなるだろう。ファニーは、その素晴らしいバッグのおかけで、洋服ダンスがエレガントになる。」
 父の話を聞いて、みんなはロバートおじさんに感謝の心を持つようになり、プレゼントの見方が変ってきました。
母はワニ革のハンドバックを手でなでながら、「緑のスエードの裏がついていて、こはく色の櫛がはいっているわ。ボタンのついた内ポケットまであって・・・。」
 母はその内ポケットに手を入れて、・・・一枚の紙切れに触れました。真新しくピンとした緑の紙、それは折りたたまれ、おじさんの心と共にそっとしまわれていた五百ドルの小切手でした。あきらめていた小切手!

 みんなは心臓が裂けんばかりに驚きました、そして、心から喜びが溢れました。この家族にとって、その年のクリスマスは心から暖まるものとなりました。このクリスマスプレゼントは、家族のこれからの人生に大きな贈り物となりました。一生涯忘れられないクリスマスプレゼントとなりました。
参考図書;いのちのことば社
「とっておきのクリスマス」 
心のこもった突然の思いがけないプレゼント、驚きと共に本当に嬉しく、忘れられないものとなります。

編集後記:クリスマスと誕生日

 クリスマス、それは神の御子イエス様がこの世にお生まれになった日をお祝いするものです。
私たちは感謝を持って、その日をお祝いします。
その日に起った小さなクリスマスのお話をします。
野にいた羊飼の話、遠くから礼拝に来た博士たちの話。彼らだけが集まり、生まれたばかりのイエス様を喜んだ小さなクリスマスの話をします。
 息子の誕生日の朝、生まれた日の話をしました。
朝早く、元気に生まれたこと、とっても嬉しかったこと。その時、息子は本当に嬉しそうでした。

 誕生日のお祝いは、その方を心から喜んでいることを伝える時です。形だけにならないで真心を伝えます。メリークリスマス!




クリスマス集会

テーマ: 『小さなクリスマス』
12月9日(日)午前 10:30〜  
          午後 2:00〜
場所: 高知聖書バプテスト教会
講師: 佐藤 一彦 師(アフリカ ウガンダ宣教師)

12月教会クリスマス集会


12月23日(日)午前 10:30〜  クリスマス礼拝

12月24日(月)午後 2:30〜  (こどもと大人の)クリスマス祝会

12月24日(月)午後 7:30〜  キャンドル礼拝

どの集会も、お気軽にお越し下さい。初めて教会に集われる方、心から歓迎いたします。入場無料です。

懸賞付きクイズ


次の1)〜10)の各文の( )にあてはまる一音のことばを下の中から選び、漢字直して記入しなさい。ただし同じものを二度使うことはありません。

1)思い出の( )を読む。
2)自分の( )を認める。
3)会議で( )を唱える。
4)同好の( )をつのる。
5)身を( )にして働く。
6)次の段階に( )を進める。
7)( )に分かれて対立する。
8)以前のことを( )に持つ。
9)利休は茶道の( )である。
10 )もっと( )のある話をしよう。

      イ  キ  コ  シ  ソ  ネ  ハ  ヒ  ホ  ミ


(応募方法) 問いの答え・氏名・年齢・ホームページの感想を書いてこちらまでご応募ください。正解者5名様に図書券をお送りします。〆切は12/31までとします。