こうちジョイタイムス2002年4月号 No34

望み

「木には望みがある。たとい切られてもまた芽をだし、その若枝は絶えることがない。たといその根が地の中に老い、その幹が土の中に枯れても、なお水の潤いにあえば芽をふき、若木のように枝を出す」 (聖書)

 樹齢4000年の木があると聞きました。地上で最も長生きの生き物は、木かもしれませんね。木には人が見習うべき生き方があります。

順応して、生きる

 落葉樹は、冬に葉を全部落として、枯れ木のようになりますが、春になると元気な若芽をだします。そして、冬の間も少しづつですが、幹は成長し、固い年輪を刻んで行きます。

 寒い冬に、試練に適応して、葉を落としますが、決して生きる力は失いません。かえって、その苦しい時の固い年輪は、強い風にも絶えられる強い幹をつくりあげています。
 固い年輪は、木全体が成長する時、重くなった体が折れたり倒れたりしないために必要なのだと思います。人も苦しい時を通って、はじめて強くなれるのでしょうね。

負けないで生きる

 また、常緑樹は一年中、青々として葉をつけています。早く真直ぐに成長し、木材として利用されている木が多いようです。一年中葉が生い茂っているのですから、冬でもしっかりと成長します。

 寒さと言う試練にも負けない強さは模範です。試練の時にも、決して休まないで働き続けることが出来ることは幸いです。
 二種類の木は、全く正反対のように見えますが、実は共通しています。

 1) 望みを持つ
 「木には望みがある」 木は望みを持っていると言います、「生きる」と言う強い望みを持っています。

 人は試練にあうと、心が弱わり、弱気になり、生き甲斐さえも失うことがあります。しかし、自然は望みを失いません。木は行き手を遮られ、困ったとしても必ず違った所から芽をだし、根を張っり、葉を落として適応します。そして、次のチャンスを待ちます。どんな試練にも「生きる」望みを失いません。

 人も望みを失ってはいけないのです。

「どうか、望みの神が、信仰から来るあらゆる喜びと平安とを、あなたがたに満たし
、聖霊の力によって、あなたがたを、望みにあふれさせて下さるように」 (聖書)

 2) 永遠の命の望み
 どんなに年老いた木であろうと、若木と同じ若芽を出します。年老いた木が瑞々しい若芽を出すのを見て、聖書著者は「木には死なないと言う永遠の望みがある」と言ったのです。

 人はいつ死ぬか分からない?と言う恐れがあり、死んだらどうなるのか?と言う恐れを持ち、死を恐れています。

 永遠に生きる望みを持たないのです。  しかし、聖書は罪のゆるし、永遠の命を教えています。

「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」 (聖書)

 聖書の神、イエス・キリストを信じる時、人は永遠に生きることを教えます。また、反対に信じない時、滅びることを警告します。望みとは、永遠に生きる望みです。そして、たとえ不遇の人生と言われても、永遠に生きる望みは失わないのです。

 あなたは望みをお持ちですか?

<クイズ>
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