こうちジョイタイムス1999年10月号

大地震

 「山は移り、丘は動いても、わがいつくしみはあなたから移ることなく、平安を与えるわが契約は動くことがない」 (聖書)

◇ 激動する地球

 地震対策は出来ていますか? 地震が都会で起こる、恐ろしいシナリオが現実になっています。阪神大震災、今年になってコロンビア、トルコ、ギリシャ、台湾大地震と、人口の集中している所で発生しています。台湾地震のプレートは南海、東海とつながっており、高知でも20年以内に南海地震が起こるだろうと言われていますし、関東大震災も遠い先の話ではありません。地震・津波の対策はできているのでしょうか。

 聖書は、地震で「山は移り、丘が動く」と表現していますが、山や丘をのせた地盤が動いて圧縮力がたまり、解放される時に地震が起こると言われています。台湾の地震では山が移動しました。山が丘の上に乗り上げ、7mの段差が出来たところもあります。

◇ 大きな被害

 昔から、「地震、雷、火事、おやじ」と最も恐れられていますが、いつも恐ろしい被害があります。トルコ大地震では死者15,000人、台湾大地震では死者2,000人強、記憶に新しい阪神大震災でも死者6,000人弱でした。更に、被災者には経済的、精神的な厳しい震災後が待っています。

◇ 避けられない

 そして、いくら将来に地震が起こると分かっていても、避けられず、対策困難な自然災害です。ある程度の予防策を講じようとし
ても、十分なことは出来ません。何時、どこで起こるのか分からないのです。誰が犠牲にあい、誰が生き残るかなどは分かりません。

◇ 過去の出来事に

「イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け・・」 マタイ27章50節

 キリストが十字架で死なれた時に起りました。この地震の時、「神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた」とあります。

 この神殿の幕は、聖なる神と人とを分け隔てている象徴の幕です。この隔ては罪であり、人は神様に近付くことが出来ませんでした。しかし、この幕が二つに裂けたことは、イエス・キリストが、人の罪の身代わりに死なれ、誰でもイエス・キリストを信じるなら、神様との和解を受けることができるようにして下さった象徴です。

◇ 現在から近未来に

「『世の終わりには、どんな前兆がありますか』・・『民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちにききんが起こり、また地震があるであろう。しかし、すべてこれらは産みの苦しみの初めである』」 マタイ24章3節、7〜8節

 現在の人間中心の社会が、いつまでも続くと聖書は教えていません。誰でも、地球は有限であり、終わりがあることを認めています。

 しかし、聖書は、神様の永遠の国を教えています。今の世の終わりと、神の国の始まりの前兆として、地球規模の地震による荒廃を一つのしるしとして教えています。

 そして、私達に終わりが来る前に、神に愛せられている者として罪の悔い改めを求められています。

◇ 終末の預言に

「すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなものでそれほどに激しい地震であった。島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった」 ヨハネ黙示録16章18, 20節

 島や山が見えなくなる、恐ろしい天変地異が起ると預言されています。怖がるのではなく、準備をすべきです。

◇ 聖書の救い

「山は移り、丘は動いても、わがいつくしみはあなたから移ることなく、平安を与えるわが契約は動くことがない」 イザヤ書54章10節

 神様は様々な災いがあろうとも、天地が移ろうとも私達への神様のいつくしみは変わらず、平安の契約は動かないと教えています。

 神様との契約を結んだ者は、どの様なことがあろうと、契約の故に、救を受け、災いから守られるのです。

 私達は恐ろしい地震の中に、神の警告を見なければなりません。明日の命も分からないと恐れる前に、明日の事を御存じである神様に立ち返らなければなりません。

「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」 ヨハネ福音書3章16節

神様はあなたを愛されています。
悔い改めて、キリストを信じることが私たちの優先すべき準備です。