こうちジョイタイムス1999年12月号

クリスマス特集号


 「しかし、時の満ちるに及んで神は御子(キリスト)を女から生れさせ、律法の下に生れさせて、おつかわしになった」 (聖書)

2000年の話題

 「ミレニアム(millenium)」と言う国語辞典にも載っていない言葉をよく見かけます。(言葉の内容は、後面を参照して下さい)でも、日本人がなぜ騒いでいるのか?不思議に思われる方も多いはずです。

 一つには、近代の100年が想像を絶する変化・発展があり、その結果、人類が人口問題、環境問題、エネルギー問題などでの行き詰まりを経験し、今後の新しい時代にこれらを解決する変化を期待せざるを得ないからとも思います。まるで、日本国民に突き付けられた国債残高(借金500兆円、500万円/人)又、年金の問題に似て恐るべき難問題です!

 早速、コンピューターのプログラム2000年問題が騒がれています。果たしてどのような2000年になるのでしょうか。
 また、クリスマスを前にして、全世界でキリスト御降誕2000年として、特別な年として祝われようとしています。

クリスマス

 12月25日はクリスマス。クリスマスは「キリストの降誕を祝う日」と説明されています。その起源は、イエス・キリストがおよそ2000年前に生まれられたことにまでさかのぼります。正確には、紀元前5年の冬、多分12月のある日の夜にイエス・キリストが生まれたと言うことが研究の結果知られています。 
「すると御使いが言った、『恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい』」 (聖書)

 イエス・キリストの母マリヤは、全国民を対象とした住民登録の命令が政府からでていたために、妊娠中に旅行をしなければなりませんでした。宿屋が旅行客で一杯なため、泊まるところがなく、家畜小屋での出産となりました。恵まれた状態というよりも、最悪の環境での出産でありました。

 神の子の誕生は華やかなパーテイーで迎えられたわけではありませんでしたが、不思議な神の導きにより、羊飼いたちや、遠い東の国からの博士たちの来訪により、祝福されました。

身代りの十字架

 イエス・キリストは「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」と人々に神のメッセージを伝えました。反応は様々でした。ばかにする人、あざ笑う人、信じない人・・・。でも、神の前に自分の罪を悔い改め、神は彼を信じる者を救い、罪を赦して下さるという福音(良き知らせ)を受け入れる人たちもいました。しかし、政治家や宗教指導者たちのねたみと権力によって捕らえられ、なんのいわれも無いのに十字架で死にました。

聖書の証言

 不思議なことに、今もって世界で一番よく売れている本である聖書(年間:世界で2億5400万冊、日本で730万冊の印刷 )は「イエス・キリストは十字架で死んで、三日目に生き返った」とはっきりと記しています。この聖書は世界中で一番多くのことばに翻訳されています(約1,900の様々なことば)から
、どこの国の人でも聖書を読めば、それが聖書の主要なメッセージだということが理解できます。しかも、その死は、罪人の赦しのための、身代りの死であったというのです。

 ただ、人に象徴として信じてもらうためならば、もっと信じやすいように人は書くものですが、神は死んでも人を生かすことができるということの証明として、イエス・キリストの死と復活が聖書でははっきり述べられています。

あなたへの愛

 イエス・キリストの生涯は、次の聖書のことばに要約されています。

「彼はいたんだ葦を折ることもなく、くすぶる燈心を消すこともない・・・」 (聖書)

 彼の元には病人や困った人、希望を失った人、罪の心をひきずり、傷んだ心でうめいている人が福音を告げる神の御子、イエス・キリストのもとに来ました。そのような人をイエス・キリストは「いたんだ葦」を折らずに丁寧に扱うように、消えそうな灯を消さないように優しく、神のメッセージによって真の希望ー罪の赦しと永遠の希望ーによって扱ったのです。

 このようにして見ると、イエス・キリストは死ぬために生まれたと言えませんか? そして、そのイエス・キリストによって人が罪赦され、永遠に生きる天国に迎えられ、希望に満ちた生涯を送れるようになることが、神のプレゼントだということです。これがクリスマスを祝う、意味なのです。

 またクリスマスがやって来ます。教会では本当のクリスマスを皆様と共に祝いたいと、心からあなたのお越しをお待ちしております。